COLUMN
No.3
私は施工管理をしているときは、協力業者へは図面と設計意図をスケッチして見積り依頼をしている。
図面だけでは必ずしも設計の意図までは伝わらない可能性があるのと、意図を理解して見積りをしてもらうと、逆に「そういう感じにしたいんだったら、こういう納まりにしたほうがいいよ」とか「そういう納まりならば規格材をうまく使えば安くできるよ」とか業者さんのほうから教えてもらうことも出来る。そして、出てきた見積りが自分の想定している金額よりも高く出てきた場合は、手間を掛けないように交渉したり、運賃を掛けないように自分が取りにいったり、途中の段取りまでは自分でやるとか、いろいろ交渉して金額を下げるようにしている。また想定よりも安く出てきた場合は、数量の間違いがないか、段取りを簡単な方法で安く見積もってないかとかを最終確認する。そして最終的に金額を決定して施工してもらう。
そうやってお互いが納得した金額で施工をしてもらうと手抜き工事はないし、お互いに気分よく仕事ができる。
どの職人にも「気分よく仕事してもらう」ことで、工事金額を叩きに叩いて、気分悪く仕事をしてもらって合格点ぎりぎりの建物よりも、気分よく120%の仕事をしてもらったほうが結局は完成度が高い建物になるし、コストパフォーマンスはずっといいと思う。
そういった意味で「適正価格」とは、「適正な仕事をしてもらうための最低限の価格」であるべきだと思う。
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