COLUMN
No.41
※このコラムは、アーキストリンク以前のTAJIMA建築事務所時代でのコラムです。
実は、今でも施工の話を結構いただく。それも、設計事務所の方からの依頼が結構多い。ご本人の自宅だったり、親戚や実家などのリフォームだったり。単純に新築で設計からということであれば、当然TAJIMA建築事務所で設計をお受けするのだけれど、設計事務所の方からの依頼となると、設計は当然その方がするので、わたしには施工を、ということになる。
いまは「TAJIMA建築事務所」で設計をメイン業務にしているので(単なる設計だけの事務所ではないつもりなので、TAJIMA『設計』事務所ではなく、TAJIMA『建築』事務所 というのがミソ。)、どうしてもと言うご指名以外は、実際の施工は実家の工務店にそのまま依頼して、お客さんの要望とか、設計意図だとかの橋渡し役をしている感じなのだけれど。ありがたいことに信頼していただいている理由を考えると、それは『設計図にある建築の、創り方が見える』からだと思う。
良くも悪くも、私の廻りの業者さんや職人さんは「施工図」は描いてくれない。設計図を読み込んでくれる人もいるけれど、そもそも読み込むことが苦手な人もいる。だけど「施工図」はまず描かない。私自身が納得したいということもあるので、自分が理解しながら「施工図」を描き、それを職人さんに対しての「指示書」にする。木工事の建具枠とか造作などの「加工図」も自分で納めながら描く。それを材木屋さんに発注する。
現場での「施工図」や「加工図」は創り方が見えないと描けない。そして、私には「設計事務所の目」と「工務店の目」がある。空間をどのようにしたい、イメージはどうだ、ということを「設計事務所の目」でみて、それを忠実に創り上げるにはどうしたらいいかを「工務店の目」で見る。そしてそれを実現できるように現場を動かす。私にはそれができる環境があって、日々試行錯誤で進化させようとしてきたことが、その「目」を育んでくれた。そして、その「創り方が見える目」をもっともっと進化させたい。
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